メールが届かないことありませんか?
ビジネスをするにあたりメール以外の配信ツールを選択する人は多いと思います。でもなぜメール配信は届かないことがあるのでしょうか。
仕組みを知ってメール配信の特徴をつかみましょう!
メールサーバとは?
そもそも、メール配信は送信・受信それぞれ別々のサーバーによって運用されるのが一般的です。
サーバとはデータを操作される側、クライアントにデータを提供する側を「サーバー」と呼びます。メールの場合、メール機能を提供しているので「メールサーバー」となります。
簡単に、郵便で考えると郵便を届けてくれる郵便局員さんがメールサーバになります。
メール配信の全体像
郵便に例えるとわかりやすいですね、ですが、郵便と異なるのは送受信ごとに役割が分割されてる点です。
SMTPサーバー
最もスタンダードなメール送信プロトコルである「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)」が動作するサーバーです。
SMTPサーバの役割
- メーラーからメールを受け取る
- 宛先のメールアドレスから、相手側のメールサーバーを見つけてメールを転送する
簡単に考えると、投函された手紙を相手の最寄りの郵便局まで届けてくれます。
DNSサーバー
インターネット上のドメイン名を管理する目的で開発されたシステム「DNS(Domain Name System)」です。
IPアドレスの問い合わせ先です。IPアドレスはネット上の住所を意味します。
DNSサーバの役割
- 送り手側のSMTPサーバに依頼されてドメイン部分の情報を基にIPアドレスを導く
簡単に、郵便に例えると日本郵便のデータベース管理と思ってください
POP3サーバ
メールをデバイス(ポスト)にダウンロード「POP3(Post Office Protocol)」します。
POP3サーバの役割
- SMTPサーバーから受け取ったメールをチェック
- メールアドレスごとに用意されたメールボックスへとメールを届ける
私たちの手元(おうちに)郵便を届けてくれる配達員さんのことです。
メールが届かない原因
簡単にメール配信の仕組みを見てきました。
ではなぜメールが届かなくなってしまうのでしょうか?
外部要因でメールが届かない
宛先のメールアドレスが間違えている場合は、送信元に自動的にエラーメールが返されます。アカウントが存在しなかったり、ドメインが存在しなかったりと間違えているとメールは届きません。その場合はUser unknownやHost unknownとエラーメールに記載されます。
フィルタリングに引っかかっている
各キャリアでは迷惑メール等を防止するためにフィルタリングを強化しています。そのため、キャリアのドメインへメールが届かないことがあります。
GmailやYahooなどで取得できるフリーメールアドレスは、誰でも取得ができるため、悪用しようとする業者が多くスパムメール対策が強いです。迷惑メールフォルダに振り分けられる事がありますが、どこにも振り分けられず消滅する可能性もあります!
内部要因でメールが届かない
保存できる容量の上限に達してメールを受信できなくなっている場合は、不要なメールを削除する必要があります。
送信されたメール情報を元にレピュテーション(評判・評価)情報を提供しているサーバーに問い合わせを行い、迷惑メールか判断します。
もし、スパム事業者が私のドメインを使い、大量にメールを送信し、配信エラーが多くなるとレピュテーション(評判・評価)が落ち、迷惑メール判定される場合があります。
まとめ
本記事ではメール配信の仕組みを簡単にまとめました。エラーが表示されたときにどこで不具合が起こっているのか全体像をつかめれば良いなと思います。